書評本。それも漫画を中心とした書評である。
当方、結構漫画を読んでいるほうだと思う。膨大に時間はあるが金はない大学生がやることのひとつが漫画雑誌の立ち読みであるからだ。
「よつばと」「GUNSLINGER GIRL」「最終兵器彼女」「働きマン」「闇金ウシジマくん」「皇国の守護者」「ライフ」「もやしもん」「夕凪の街 桜の国」
本書で書かれた書評のうちの1/3〜1/2くらいは読んでいるんじゃないかと思う。
コラムで見られるNHKスペシャルのワーキングプアや格差、フリーターの問題を取り上げている点から、著者がその問題に非常に興味を持っていることがわかる。先日あったNHKスペシャルのワーキングプア第3弾についても、著者のサイトで書かれているので参考までにこちら
本書はあらかじめ、取り上げられた漫画を読まなくともわかるような配慮がされている。主要キャラクターと大筋のストーリー、それを掘り下げたり、身近な事柄に関連付けて説明するのは流石だなと感心させられる。
書評の中で一番印象に残ったのは、「闇金ウシジマくん」である。この漫画を読んだ人はよくわかると思うが、人生を色々と考えさせられる上に半日は鬱状態にいざなう漫画だ。今そこにある現実と、仮想である漫画の橋渡しとなっている書評であったといっていい。私はこの漫画を思い出しながら胸を締め付けられるような感覚に陥る。
書き始めて、ふと思ったが書評を書評するというのはいささか不思議な気分だ。またこういう本も読んでみたいものだ。
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