極東で最もハイテクでありながら、最も不遇な扱いを受けている自衛隊。

比較的大きい本屋ならば軍事関連コーナーを訪ねれば必ずあるような
各国の軍備や兵器の数々をビジュアルとスペックデータがのっている
ような書籍とは一線画しているといえる。
何かの意図があってか知らないがマスコミによって伝えられない
自衛隊の国内国外の詳細な活動であり、その活動によって助けられた人たちの
声、評価がまったく伝わっていないにも等しい現状を重く伝えている。
そのような自衛隊軽視の姿勢をいつまで続けるのか、尊敬されるべき
国防の要の方々には本当に頭が上がらない。
近年のイラク派兵での自衛隊の功績についても触れられていて
同盟国である米国と英国はあれほど甚大な被害を出しておきながら
日本は死者が1人も出していない
これは運が良いといったことだけではない。
ぜひとも本書でそれを確認していただきたい。
また、政治的な色も本書は強く出ている。
著者が産経新聞社の正論を書いているそうなので
大体、ご理解いただけるだろうが
靖国神社、自衛隊と皇室などの話題にも触れている。
見る人によれば拒絶反応が出る内容もあるかもしれない。
政治主張は一旦、外において
自衛隊という存在がいかに私たちにおいて助けになっているか
そして、これからのあり方はどうすればよいか。
考える手助けになってくれる一冊。
今月号も本が好き!でいただきました。

今号は北欧・コペンハーゲン特集です。
お菓子、スイーツのページが全体から見てもかなり多い。
もちろん、北欧ならではの
お菓子を作るオシャレな道具も忘れず入っています。
ずっしり重そうで、甘さ十分なケーキのレシピが
今号にはついています。
ドーテおばあちゃんの秘伝のケーキ、
キックスケーユというチョコレートクリームにバニラクリームをサンドしたものと
ラオケーユというものらしいです。
細かく作り方が記載されているので失敗しようのない親切ぶりには感服。
食べることでは終わらず、北欧ならではの古道具屋の
少しアンティークで落ち着いた食器はもちろんだが
一番、気を引くのは、お菓子の缶である。
お菓子の容器としての機能だけでなく、その役目が終わったあとも
部屋の一部としておいても不思議じゃないような
キレイなデザインのお菓子の缶なのである。
これが年代ものだというから驚き。
ぜひとも、見て確認していただきたい。
この雑誌についてある、今号の目玉
かわいいお菓子と雑貨の店も、たくさん載っており
北欧を満喫して、日本にもその香りを持ち帰りたい人には最適である。
異国の空気に触れたくなる不思議な雑誌、それが旅。
今号は台湾特集。


先日、旅5月号を読ませていただき、
女性誌にしてはなかなかやるではないか。
5月号から先に、4月号を次にと
普段ならありえない順番で読み始めた。
女性誌だけあって、おしゃれーな店や商品が盛りだくさん。
広告もPC雑誌によくあるジャンクパソコン販売の2色刷りの
地味な広告ではありません。
有名ブランドのもので、5月号のレビューでも書いたように
広告自体が非常に少ないので好感が持てます。
直島→台湾→ニューヨークという構成、
5月号にあったローマ特集では、料理店や
それにまつわる料理が多数掲載されていて
見るだけでおなかがすくページだったが
今号にはそれが少ない代わりに
ファッション関連に大幅ページがあてられている。
街の地図におすすめの店やスポットと、古典的な
旅行雑誌と思うなかれ、
上記の通り、旅行にいかない人も楽しめる配慮が
存分になされています。
ファッション、フード、アクセサリ、
なんでもいいんです。
1つでも興味がもてるなら、興味深く読める雑誌になりますよ。
美しい町並みがフルカラーで、そしてローマを何倍も楽しむ点が
いくつも書かれている。

旅行雑誌を読みながら、目を閉じ、その場所やその風景を
頭の中で展開しながら、実際に自分ならどういう風にすごすか
妄想を膨らませながら過ごす至福の時間を堪能できる。
構成からして、女性向きな雑誌で
ファッション、ジュエリーをトップにもってきていることから
そういう層を狙っているのはわかるが
ローマ版大衆食堂で味わう、ローマに根付いた味など
誰にでも楽しめる要素が、ちらばっている。
オシャレな香りが雑誌から、ほのかに鼻のあたりをかすめていく。
ブランドや宝石を紹介したページもあるが
それ以上に、お金をかけずとも、ローマを満喫できるような
ヒミツのルートを紹介している。
ページ後半から、素材を引き立てるシンプルなデザインとあり
オシャレなインテリアや食器を紹介しているのだが
ヤマザキ春のパン祭で配ってそうな白いだけの皿が
1050円、白い普通のティーカップとソーサーが1837円。
デザイナー曰く
「デザインの意味が拡大化しいている今の時代、
誰にでもデザインはできる。だからこそ私が定時したいと思うのは
才能がありきちんと学習をしキャリアを積んできたそういうデザイナーの作品です。」
前半部分は、ローマを12分に楽しむ方法、中盤にはお約束の正座占いつき、
後半はさらに女性向けの色が強くなっています。
最近の雑誌では珍しいほど広告が少なく、記事から楽しさが伝わってきます。
ローマに足を伸ばしたいとだんだん思えてくる魔法のようでした。
クリムゾンシリーズの2作目。

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン シリーズ4巻 限定BOXセット【特典・オリジナルストラップ付き】

本作では、大企業の御曹司のオミ・カティオムから
ある依頼が持ちかけられるところから全てははじまる。
序盤は恋愛、終盤には彼の背後から黒い影が迫り来る。
ツゲ神曲楽士派遣事務所の面々の大活躍で
危機を救う、お決まりパターン。
神曲学士(ダンティスト)、それ以外の人間、精霊
大雑把ではあるが、その3者
それぞれの立場を強く考えさせる作品であった。
精霊は人間の良き隣人なのかどうか、
それ以上、近い関係になるべきであるのか、
それとも、ただ使役させる道具に過ぎないのか。
この作品の新曲という要素を著者は100%に近い魅力を出しているといえる。
強い意志が、技術を超え、神曲をより強く響かせる。
悪意より善意が勝つ。
王道ではあるかもしれないが、だからこそ面白い作品なのかもしれない。
次世代エネルギーについて語られた本です。

燃料電池と水素エネルギー 次世代エネルギーの本命に迫る (サイエンス・アイ新書)

燃料電池や水素エネルギーと訊くだけで
じんましんが出るような理系アレルギーを持つ人にこそ強く薦める。
テスト前に悩まされるような電気回路もなければ、
原子記号が並んだ化学のようなものも少ない。
図解、表、グラフと丁寧な解説はきわめて好感触だろう。
タイトルに水素エネルギーとあるが、何も水素にこだわって
それを推し進めていこうという印象は受けず、
様々な次世代エネルギーの中で重要な要素の1つとして紹介されている。
最近では、見かけるようになった燃料電池をつかったハイブリットカーを
各社特徴を解説している。
こういう身近な例を出してくれると理解の助けになってくれる。
ただ、地球温暖化と、それに伴う海面上昇について語られていたが
2007年4月あたりのたかじんのそこまで言って委員会を御覧になった方が
おられるとわかると思うのですが、温暖化における海面上昇という
小学生でも知っているような常識が違っていたと解説なされた方がいた。
はてさて、どっちが正しいのか。
→環境問題はなぜウソがまかり通るのか
著者は有限であるエネルギー、石油などの資源が近い将来、枯渇することに
警鐘を鳴らしていることがうかがえる。
次世代エネルギーにシフトしていかなければならない時代は
すぐそこにあることが理解するには良い書籍だといえるだろう。
本書は1940年代にアメリカで発行された名著である。

本書を本が好き!で献本として受け取った際、900円+taxという値段から見て
新書本かと思っていたのだが、文庫だったのでびっくりした。
講談社学術文庫というのは、全体的に価格帯が高いようだ。
それはさておき、本書は読むのに非常に疲れる。
しかも、1度読んだだけでは内容が把握しきれないので
書評を書く段まで非常に時間がかかってしまった。
ここでは読書には初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書と
4つが定義されている。
その4つ全てに、どうすればその読書が出来るようになるかを
こと細かく説明されていて、本書をじっくりと読み
実践できるように導いてくれる親切な読書である。
ただ、その実践するという段階にいたるまでに挫折してしまう恐れがあるのが
本書の恐ろしいところである。
何せ、読むが大変と他の書評ブログさんでも語られているように
理解に至るまでが非常に長い道のりに感じられる。
短くあったが速読についての勧めと説明もあったが、
指で文書をなぞる、といったようなことで
今の速読関連の書籍では、そのようなやり方では逆に読むのが遅くなるとされている。
速読自体が新しい技術であるから、仕方がない部分ともいえるのかもしれない。
読書が好きで、その上で技術を学びたいという人には強くオススメしますが
ただ、楽しく読書が出来ればいいという人が読みきるには、少し難易度が高い気がします。
本書は、TACのCEOである斎藤博明氏の自伝である。

ビジネスの論理―私はいつも限界に向き合い、格闘し、限界を超えて生きてきた。

タイトルにある「ビジネスの論理」というからビジネス書と思われるかもしれないが、
自伝的要素が非常に強い。
本書の著者である斎藤氏はマイノリティな選択をし、
周りから罵られ、常識を問われる場面もあり、
しかも、その上で失敗を重ねてしまう。
普通と定義されるような人間なら、その時点で諦めるが
彼はそれを乗り越えるために限界を超える努力を重ねて
今の彼が存在しているということが、ひしひしと伝わってきた。
家族、特に母親の支えもあり、公認会計士の試験に合格するために上京し
1日3時間の睡眠、試験1ヶ月前には、それが2時間。
そんな極限まで追い込んだ死闘の末に不合格となってしまう。
(後に泣きの1年で合格するのだが)
公認会計士試験に合格後も、TAC設立からも
あるときは強大なライバル校であったり、
あるときは身内側であったりと、数々の試練が襲い掛かる。
そして、それをどう対処するかは見ものである。
これは、ただの自伝でなく、険しい山々に挑み続けた
死闘の記録だといえる。
表向き、華やかに見えるところの裏側で何があるのか
それに興味がある人は手に取ってみるのも悪くない。