春からの新アニメにもなったポリフォニカ赤の初刊。

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン シリーズ4巻 限定BOXセット【特典・オリジナルストラップ付き】

本書は、キネティック・ノベルというものの続編だそうだ。
続編といっても、この作品からでもスッと入っていけるような
配慮はなされているようなのだが
ほんの少し物足りないという方はキネティック・ノベルのほうに手を出すべきだろう。
人間と精霊、それをつなぐ新曲が共存する世界で、
主人公タタラ・フォロンは新米新曲楽師。
精霊を操るというより、精霊とともにあり、精霊に力を与えるそういう職業なのだろう。
主人公は少年漫画の王道のような性格とは程遠い、少しユルめで線が細い。
目に見えるような強い才能はないのだが
彼の契約精霊した精霊コーティカルテ・アパ・ラグランジェスが
制限つきレベル100で、まさにチートキャラ。
また、事務所の先輩、同級生、後輩ともに天才と呼ばれる
キャラが異常なほど多いのも本書の特徴。
このフォロンもきっと、何らかの能力が眠っていて、いずれ開花するんじゃないかと思うが。
厄介ごとに巻き込まれて、それを解決するパターンになっていて
よくあるシリーズものだと初めは感じたのだが
精霊と新曲という要素が加わることで、いい化学反応が生まれて
スイスイ読めてしまう。
しかし、アニメのほうがいい評判を訊かない。
私自身も、視聴してみたのだが、作画が危うくて見てられない。
このラノベの1/10のよさも出せていないのではないかと思うし
アニメ大増産時代に生まれた不幸なメディアミックスなのだと少し残念に感じた。
それもあって、このラノベには非常に期待して次巻も読むべきなのだろう。
2007年、メジャーリーグ、レッドソックスに移籍した松坂大輔投手の恩師による著書。

当時といっても数年前だが、横浜高校の松坂大輔は英雄的存在だった。
もちろん、プロ入り後もだが。
ある事件をきっかけに熱狂的に追いかけていたテレビ局もその熱を冷まし、
野球に興味がない人にはスポーツニュースでしかその姿を見ることはなくなったのではないだろうか。
この著者である、横浜高校時代の松坂投手の恩師である渡辺元智氏は
本書内で野球のスキルを伸ばすことも重要ではあるが
それ以上に人間性に重きを置いているというのをひしひしと感じた。
学生スポーツは、指導者の腕でそのチームが白にも黒にもなってしまう。
それまで、全国レベルのチームがたった1年のうちに
県内でさえ勝てないなんて話はよくある。
高校野球となると、県外からも引き抜き、奨学金を与えてまで
良い選手をとってきて、強いチームを作るイメージが強かったが
この松坂選手と渡辺氏との出会いから、高校時代のこと
少し、高校野球に対する考え方が変わる書籍ではある。
この著者である渡辺氏に共感する部分も覚えたが
私自身、中学時代にやっていたスポーツの顧問が
他所の学校の生徒から「鬼軍曹」と呼ばれているような人で
部内での思い出というのがあまりなく、試合に勝ったことのほうが強く残っている。
学生スポーツとして、勝つことが目的となってしまっていいのかとも思った。
しかし、社会に出れば結果を要求される。
そういう勝負の厳しい世界を知ることが出来たのはいい経験だったと今は思える。
この書籍を読むと色々と考えさせられることがあるだろう。
ワーナー映画化決定している本の翻訳本だそうです。

まず、魔使いと魔法使いの違いを少し説明しなければならない。
魔使いは魔法使いのようにバカげた呪文を唱えたりは一切しない。
魔使いが使う道具は、常識と、勇気と、正確な記録なのだ。
主人公のトムは7番目息子の7番目の息子、それが普通の人には見えない”何か”が見える。
魔使いの最後の弟子となったトムは、魔使いからは特殊な技能、技術は与えられない。
自分の頭で考えて、冷静に行動させることを強く教えられる。
何て、ストイックなんだと思われるかもしれないが、そこらのファンタジー本との違いは
ここにあるのかもしれない。
なんせ、魔法みたいな一方的で強制力があったりする強力なものはないし、
第一巻である本書では、魔使いの弟子であるトムが特別秀でた力を発揮することはなかった。
与えられた少ない知識の中から困難に立ち向かい、
それを打ち破る一連の思考や行動こそ、この本の醍醐味だと私は思っている。
この魔使いという仕事は、忌み嫌われるが誰かがやらねばならない仕事、
不条理なこともトムに襲い掛かる。
彼が肉体的でなく、精神的に成長し大人になろうとしていく姿こそ
この本の伝えたいことなのかと解釈。
小学生中学年以上の漢字にはルビがふられていて、子供も読めるし
絵が結構な数、ちりばめられているのはなかなか楽しい。
映画化ももちろんそうだが、続刊である「魔使いの呪い」「魔使いの秘密」も楽しみである。
「話の設計図」で確実に効果が上がる!

大学に入ってから、プレゼンテーションの機会がよくある。
後に聞き手に評価アンケートをとるのだが
「内容がわかり辛い」、「何が言いたいのかいまいちわからない」
といった評価を見て、私は愕然とする。
そうだ、確かに私が始めると聞き手の目は虚ろになり、
中には欠伸をして、早く話が終わって欲しいという
露骨な信号を発してくる。
自分が伝えたいことを相手に伝えることは
難しいというのを体感させられる瞬間である。
本書は、カラーでページ数が130ページ弱。
値段も1300円+taxだ。
納得価格といったところ。
カラーだと読んでいて、理解しやすいし
読んでいて楽しくなる。
不思議なマジックでもかかっているのだろうか。
実践的な例がふんだんにちりばめられていて
原因は何か、どうすれば解決するか
読み手を成長させようとしているのがよくわかる。
本書は終盤になるにつれ、面白さが増しているように感じた。
Part3の「なぜ、日本人は論理的に話すのが苦手なのか?」では
あるあるということが多くて恥ずかしくなり、本書を何度か閉じてしまった。
Part4には読み手の最終試練、演習が入っている。
この本は読むだけでなく、解くことで効果を出すのだろう。
プログラミングも、書籍を読むことより
書かれている問題を打ち込んで見て、はじめてわかることがあるのと
同じなんだと思う。
実用的書籍としてはすばらしい出来とイチオシしておく。