2007年03月16日

書評 「透明金属が拓く驚異の世界 不可能に挑むナノテクノロジーの錬金術」 - 日本のナノテククノロジーの事情

この本は、本当に困った本だ。


透明金属が拓く驚異の世界

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書評/サイエンス

BLOG FFsPaMs さんの本書の書評が大変面白かったので紹介しておこう。

材料はものを作り上げる上でまさに「なくてはならない」ものだ。いかによい設計があっても、それを支える材料がなければ機械たり得ない。仮に機械や部品の形をなしても、それが安全で有効に使えるものになるには、材料の品質や性能が大きく影響する。

私の住んでいる県内には材料関連の学科が存在しなくなってしまっているようだ。
そもそも、工業高校自体が非常に危ない状況にあるのだと感じている。
少子化及び大学進学が増える昨今では、どうしても不人気になるのは仕方がないのはわかる。

もちろん、私の母校でもそれが著しく現れていて
デザイン科、情報技術科、建築科の3学科を除いて、あまり人気がないのが実情で
クラス及び学科の削減が検討されているというのを小耳に挟んだことがある。
そんな中で苦肉の策として出たのだが、学科の名称変更だろう。
今までの学科名の後ろに"工学"という文字を付け加えたり、
大幅に変更する学科もあった。

そうしているうちに市内の別の工業高校が合併を行い、新たな学校が誕生したようだ。
学校も減り、学科も減り、生徒も減り、
いつか工業高校そのものが立ち行かなくなる時代が来てしまうのではないかと危惧している。

話は大きくそれてしまった。元に戻そう。
第7章 ガラスが高性能の透明トランジスタに変身からが興味深いものであった。
電子回路と電子機械をやっていたからだろうが
ある程度は理解してのみ込んでおかないと辛いのかもしれないとも思った。

原理は本書を読んでいただきたいのだが、
電子ペーパーなるものも紹介されていた。
プラスチックを利用して曲げた状態での映すことが可能なディスプレイは
近い将来出てきてもおかしくないのはないか。

そうそう、上記で、この本は、本当に困った本だ。と記したのは
一体、誰を対象にした本であるのかさっぱり理解できない。
やさしいバイオテクノロジーでは比較的わかりやすいように書かれていたが
それでも難解という書評があったぐらいだ。
本書はさらにやさしいバイオテクノロジーよりも難易度が高いといえるだろう。
そして、機械材料を専攻している学生にとっては本書で物足りるのであろうか?
というふうに感じた。

本書自体は面白いし好奇心をそそられるが、読み手を選ぶし
その範囲が狭く感じるので星3つとしておく。

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at 10:20 | Category : サイエンス , 書評 | Comments [6] | TrackBack [0]
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コメント

まさしくそのとおりですね〜。興味深く面白いのですが、物理で思考が停滞してしまう、戻って読み直しをするレベルの私には、相当時間がかかる内容でした。普段に接していない分野だから、なおさら難しく感じられたのかしら〜

Posted by naomi at 2007年03月24日 08:40

確かにねー。そう感じる方が多いでしょうね。この本は「軽い読み物」には向きませんね。工業系、そして教育の現場に身を置く私からすると、大変いい内容だと感じるのですが、普段このような話題に接しない方々にとっては、文字を追うことさえ苦痛かも。

原子とか、物性とか、そのようなことに関わる図を見てわくわくする理工系少年少女、あるいはおじさんおばさん?には大変良いと思うのですよ。

naomiさん、読破お疲れ様でしたー。懲りずに理工系書籍にチャレンジしてみてくださいね。わからない単語とか、質問してみると世界が広がると思いますよ。

Posted by mummykinoi1970 at 2007年03月24日 20:29

サイエンス・アイ新書は難易度にバラつきがある感があります。
どのくらいが対象か書いてくれると助かるんですけどね。

不得手な分野になると、どうしても読むが辛いですし
理解もし難くなるのはどうしようもありませんね。
それでも、ほんの少しでも興味をもてれば
楽しく、読むことはできるのかもしれませんね。

しっかし、本が好き!では理工系の本の人気
めちゃくちゃ低いですね。
それが少し辛い・・

Posted by asklepios at 2007年03月24日 23:50

難易度の表示ですか。
確かにそれは需要があると思いますよ。
ブルーバックスもそうです。
手にとって開いて見れば分かることなのですが、アマゾンなどの通販の場合はそうもいきません。アマゾンにはプレヴューできる書籍もボチボチありますが多くないですね。

文系の書籍にも同様のことを感じますよ。例えば私にとっては幸いな出会いとなった5000年前のシュメルについての書籍は考古学でしたね。あれも学術的という意味では共通点があると思いませんか?

書籍側の問題というよりは、インターネット通販特有の問題が障害なのかも知れませんね。

本が好きシステムにこれをフォローしてもらうのは酷でしょうから、献本を希望する側の事前調査に頼るべきなのでしょうね。私はそう心掛けています。

本を読む時間って、貴重ですものね。

Posted by mummykinoi1970 at 2007年03月25日 10:36

>文系の書籍にも同様のことを感じますよ。例えば私にとっては幸いな出会いとなった5000年前のシュメルについての書籍は考古学でしたね。あれも学術的という意味では共通点があると思いませんか?

これは私も同意見です。
文理問わず、読み手が選びやすいようになると良いのですが。

献本に出される本は出版して、すぐというのが多いですから
その本の情報を集めてるのも一苦労です。
表紙や出版社の商品の説明に頼らざるを得ないのが辛いところです。

でも、そういう少ない情報だからこそ普段出会えない本と出会うことができるのでしょうけどね。

Posted by asklepios at 2007年03月25日 14:52

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Posted by Kimberly at 2008年04月04日 01:05
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