この本を開けてすぐに私の目に入ったのは、音楽と技術以外のすべての教科の成績が「1」の中学時代の通知表だった。

衝撃的な通知表から、「何故、自分が落ちこぼれになったのか」
落ちこぼれ先生の生い立ちが次々と語られていく。
小学校低学年からの彼に向けられて行われ続けたイジメは心身を蝕み、一時は自殺も考え
学校そのものが嫌いになり、学ぶことに適した環境とは程遠いものとなった。
中学3年生にして、彼は自分の名前の漢字しかかけず、英語の単語はbookしか知らず、九九は2の段までしか言えなかった。
アインシュタインのビデオから物理の魅力に取り付かれた彼だが、基礎学力の欠如が著しく
小学校3年生の算数ドリルからはじめ、定時制高校に入学する。
物理を学ぶために高校の恩師の支えと猛勉強の末に超難関である国立の名古屋大学に現役で合格する。
この本には、小学校高学年以上で習う漢字にはルビがふられていて
回りくどい複雑な言い回しや単語もなく、文字も見やすく構成されているのが非常に好感を持てる。
ざっと読むだけなら早い人ならば1時間弱、遅くとも3時間もあれば読み切れてしまうものだろう。
落ちこぼれから物理の研究者として生きる道からはずれ
教師となったのはまさに異色中の異色といえるが
内容自体に説教くささや押し付けがましさがないので、すんなりと受け入れることができるため
不幸な体験を語っている場面も多々あるにもかかわらず、後味が良い作品である。
イジメを受けた実体験から来る考察は実に的確で、現状の教育におけるイジメの対処についても
強く言及している。
耳障りの良い人道主義的な発言でイジメを解決した気になっている学校側は
平和主義を謳いながら、ミサイルや武器を売りさばいている欧州のある国のようではないか。
落ちこぼれに同情するのではなく、シビアに高校教師として線引きができ、
やって出来ない生徒は助けるが、やらなくて出来ない生徒には厳しく。
やる気のない生徒にやる気を出させる方法はそうなく、落ちこぼれは現れてしまうと語っています。
中途半端な理想主義の教育者より現実主義であり、生徒に向き合う姿勢が必要である。
人生に少し行き詰ったり、悩みを感じたときにふと手にとって読みたくなる作品としてはイチオシと言えるだろう。
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こんにちは。
私のブログにコメントありがとうございます。
私の感想は、こちらのブログに比べるとかなり素朴・・・ですが、正直なところです。
この本の著者のような境遇に置かれたら、どれぐらいの人が曲がらずに生きられるか、怪しいものだと思います。
いじめを受けたからこそ次は自分が逆の立場になってやる、という人もいるはずです。いじめている側が、以前はいじめられる側だった、ということもよく聞きます。
ですから、結局はその人の人間性が決めるもののような気がします。それにしても、この本の著者はすごいと思いました。
こんにちは。
人格が形成されていく時期に
悪い環境で、不幸なことが起これば
歪まずに生きていける人間はそういないのかもしれません。
だからこそ、この著者の方はキッカケをつかめたのでしょうね。
いじめられる側がいじめる側に回らないと
いじめられ続ける。
その輪から逃れるためにいじめるというのも
気持ちの良い話ではないですね。
はじめまして。この本を読むと、情熱を持ち続けることの重要性がよく分かります。生きることに対して前向きになれる本ですね。
よかったら、私のブログも読んでみてください。
峠械
峠械
晩云繁とロシア繁が
敢湿 拍湿などは